点頭発作を起こしている、と告知を受けた日。
あまり記憶がありませんが、家で主人と静かに泣いたことは覚えています。
momomamaも、30年ちょっとも生きてくれば、それなりに色々な事がありました。
他人からは『物凄く苦労してきたんだね』と驚かれるような人生でした。
それでも、この日ほど、この日からの闘病生活ほど、辛いものはありません。
自分が死んでももぞうが治るなら、喜んで死ねます。
どんな酷い死に方でも構いません。
治せるなら、無かったことにできるなら、何でもします。
それは今でも変わりません。
それでも今は、病気ごと、ももぞうを抱きしめられるようになったかなと思います。
ももぞうが生まれる前、主人と一緒に、臨月のお腹を抱えて
『うまれる。』という映画を観に行きました。
その映画の中では『胎内記憶』の話が出てきます。
子供は、親を選んで生まれてくる。
色々な親がいる中で、その親のもとに行きたくて生まれてくる。
そしてその映画以外でも、胎内記憶の話は耳に入りました。
中でも印象に残ったのが『子供は病気や障害も前もって知った上で生まれてくる』というものでした。
盲目的にその話を信じている訳ではないけれど。
でも、もし。
もしも。
ももぞうが、この病気になることを、障害が残ることを、最初から知っていたのなら。
それでも、私たち夫婦なら可愛がってくれると信じて、やってきてくれたのなら。
私たち夫婦に出来ることは、一つしかありません。
私たち夫婦の元に来たことを、ももぞうが後悔しないように。
このパパを、ママを、選んで良かったと思ってもらえるように。
めいっぱい、愛するだけです。
ももぞうちゃん。
うちに来てくれてありがとう。
会いたかったよ。
待ってたよ。
ももぞうがお腹にいると分かったとき、momomamaは毎日のようにお腹に話しかけていました。
『例えどんな外見でも、どんな性別でも、もし万が一病気や障害を持っていても、絶対にママが守ってあげるからね。大事に育てるからね。安心して生まれておいで』
聞こえてたかな。ももちゃん。
ママは、貴方に約束したような生き方を出来てるのかな。
泣いてばっかり、悩んでばっかりのパパとママだけど。
宇宙で一番、愛してるよ。
一緒に頑張ろうね。
頑張り屋さんで優しいももぞうは、私たち夫婦の誇りです。